髪が瘦せてきた、細くなった、ボリュームがでない、パサつく、かゆい…。
以前は男性に多かった髪の悩みも、現在では女性や若い世代に広がり、
深刻な問題となっています。
育毛の原点は地肌にあります。あなたの頭皮、かたくないですか?
いろいろ試したけど」、「もう高齢だから」とあきらめず、
原因を解明して適切なケアが大事になってきます。
「髪」といえば、私たちは頭皮から出ている毛幹という部分に目が行きます。
しかし、育毛にとって大切なのは、頭皮の中の「毛根」です。毛根で、毛母細胞が活発に分裂することで、髪は生まれ成長していきます。毛母細胞の分裂には、毛細血管から届けられる栄養が必要です。
髪は1日に0.4㎜も伸びますが、体の中でこんなに早いスピードで成長する細胞は他になく、その分、豊富な栄養が常に必要となります。
そのため、栄養が不足すると、すぐに髪が成長しにくくなり、毛周期(ヘアサイクル)が乱れて薄毛になってしまいます。
健康な髪は通常、発毛から2〜6年のあいだに成長し続けます。この〈成長期〉を過ぎると、約2週間の〈退行期〉、約3カ月間の〈休止期〉を経て、再び成長期を迎えるというように、一定のサイクルで生え変わりを繰り返します。これを毛 周期(ヘアサイクル)といい、正常なサイクルが働いていれば、髪全体の量は一定に保たれます。
しかし、さまざまな原因(下記参照)で毛周期が乱れると、髪全体の量が少なくなっていきます。
そして、短い毛周期を繰り返すうち、毛根の成長が抑えられ、徐々に髪が細くなり、ついには髪が生えなくなってしまうことも・・・。
つまり、薄毛解消のためには、毛周期の正常化が鍵となるのです。
新陳代謝が衰え、頭皮の硬化が進みます。
毛細血管も硬くなるので血流が低下し、毛根への栄養供給が十分にできなくなります。
頭皮にたまった「ふけ」や「汚れ」は、毛根をふさいで髪の成長を妨げ、薄毛や抜け毛の原因となります。
また、頭皮が汚れていると、雑菌が繁殖してしまい抜け毛をさらに増やしてしまいます。
栄養バランスの悪い食事や運動不足、喫煙、飲酒など、生活習慣の乱れも抜け毛の原因になります。
また、心と体のバランスを崩してしまうストレスも、薄毛の原因として注意が必要です。
毛母細胞の分裂に関わるとされる男性ホルモンや、女性ホルモンの減少なども、毛周期の乱れに関連するとされています。